ETC2.0サービスとは、従来のETC車載器での「ETCによる高速道路料金」の支払いにくわえて、情報提供サービスとして、渋滞情報・安全運転支援・災害時支援情報と、経路情報を活用したサービス・民間サービスの新サービスが受けられるシステムのことです。カーナビやスマホと連動する車載器があれば、さまざまなサービスを利用できるのも特徴です。
ETC2.0はカーナビの交通情報より、オンタイムでいろいろな落下情報や、危険情報を知らせてくれるの便利です
ETC2.0はカーナビの交通情報より、オンタイムで
いろいろな落下情報や、危険情報を知らせてくれるの便利です。
割引きもこれから増えそうだし、サービスが加速化しそう...
ETC2.0サービスの特徴
システム名 | 『ETC2.0』 |
運営会社 | 一般財団法人ITSサービス |
機能の特徴 |
|
必要なもの | ETC2.0対応車載器 |
オプション | ETC2.o対応カーナビかスマートフォン |
「ETC2.0サービス」の詳細
ETC2.0サービスは、ITSスポット(通信アンテナ)と対応車載器(DSRC通信対応)との高速・大容量通信によって、渋滞支援や、安全運転支援、自動料金収受などのサービスが受けられます。
それでは、ETC2.0サービスをくわしく見ていくことにしましょう。
ETC2.0サービスを使うメリット
- 安全運転支援
- 渋滞回避支援
- 災害時支援
- 圏央道利用分につて料金水準を約2割引
ETC2.0サービスの仕組み
ETC2.0でサービスされる情報は、高速道路に設置されている「ITSスポット」から、お持ちのクルマに自動てきに送信されています。
ITSスポットは、全国の高速道路を中心にして、約1600ヵ所に設置されています。
このITSスポットを通過すると、車に自動的に新しい情報が送信されるというシステムです。
通信費用などは一切かかりません。
DSRC通信を利用して、ETC2.0サービスがおこなわれている場所を
ITSスポットと呼びます。
高速道路上のサービスエリアや、道の駅にあるITSスポットには、ITSスポットのマークがはいった表示板などが設置されています。
DRC通信とは…
DSRCとは、Dedicated Short Range Communicationの略で、
高速道路交通システム(ITS)で、採用されている狭い範囲で、双方向通信を目的とした5.8GHz帯の
電波ビーコンによる通信方式のことです。
DSRC通信は、ETCの高速道路収受サービスも採用されています。
ITSスポットでのETC2.0サービスの通信では、高速で大容量の情報を送受信することが、可能なので利用者の安全性が確保され、高度なセキュリティが保障されますね。
ETC2.0サービスとDSRCサービスとの違いは?
もともと、DSRCサービス=ITSスポットサービスと呼ばれていたものを
2014年10月より、ETC2.0サービスと新しく変更して呼ばれるようになりました。
VICSとの違いとは?
カーナビ向けの道路交通情報サービスに、VICSがありますね。
ETC2.0もこのサービスの1つになっていますが、VICSはFM多重放送と光ビーコン、電波ビーコンの
3つのメディアで提供されていますが、
それぞれの情報提供の対象道路や、提供情報に違いがあります。
電波ビーコンは、ETC2.0が5.8GHz帯を利用し、電波ビーコンは2.4GHz帯を利用していますが、
2022年3月31日でサービスが停止され、ETC2.0に一本化されるということです。
このように、ETCコーポレートカードは割引が受けられない「クレジット系ETCカード」とは違い、首都高・阪神高速道路で、最大20%の割引が受けられます。
法人・個人事業主の方のみ発行可能ですが、
かなりおトクな高速道路ETCカードといえますね…
ETC2.0のサービスを利用方法
ETC2.0のサービスを利用するためには、ETC2.0対応のETC車載器(GPS付発話型ETC2.0車載器・DSRC車載器)が必要となります。
特に新サービスを利用するためには、2015年7月1日以降にETC2.0にセットアップした車載器が必要なので、ご注意ください。
そして、
ETC2.0の高速・大容量通信を活用した画像情報や図形を利用するには、
カーナビか、スマートフォンに連動する「ETC2.0車載器」が必要です。
ETC車載器はあるけど、ETC2.0サービスは利用できるの?
残念ながら、通常のETC車載器でしたら、ETCの高速道路料金の支払いしか利用ができないようになっています。
もし、ETC2.0サービスを受けたい場合は、ETC2.0対応車載器かGPS付発話型ETC2.0車載器に
買い換えるか、あたらしくETC2.0をセットアップする必用があります。
DSRC車載器はあるけど、ETC2.0サービスは利用できるの?
DSRC車載器は、ETC2.0サービスと利用できます。
しかし2016年4月からの新サービスを利用するには、現在のDSRC車載器から
ETC2.0に再セットアップする必要があります。
ETC2.0車載器の取り付け方法とセットアップ
ETC2.0車載器は、カー用品店、カーディーラー、自動車整備工場
などで購入と取り付けをおこなっています。
取り付け作業は、専門的な知識と技術がいりますので、かならず車載器メーカーの取り扱い説明書で指定する方法でセットアップしましょう。
従来のETC車載器はもちろん取り外してから、新しいETC2.0をセットアップしましょう。
従来のETC車載器と新しいETC2.0車載器がおなじクルマに取り付けられていると、
機器がただしく作動しませんので、ご注意ください。
ETC2.0の車載器セットアップ
ETC2.0車載器のセットアップをするときは、同時にETC部とDSRC部の同時セットアップが必要です。
別々にセットアップすることはできません。
ETC2.0車載器がセットアップ可能なETC2.0セットアップ店には、
ETC2.0ショップのステッカーが貼られていますので、目印にしてください。
セットアップとは…
正しい料金の支払いや、ETC2.0サービスに必要な車両情報を、ETC車載器に登録する作業を、セットアップといいます。
登録には車検証が必要です。個人情報なとは登録されないです。
再セットアップする場合は、車載器を搭載している実車と車検証を用意する必要があります。
ETC2.0サービスが受けられる車載器の種類
ETC2.0サービスが受けられる車載器には次の3種のパターンがあります。
カーナビゲーション連動型ETC2.0車載器
カーナビゲーション連動型ETC2.0車載器は、
ETC2.0車載器で受信した、さまざまな情報を、接続しているカーナビで
音声・画像を再生表示することができます。
接続しているカーナビには、道路情報やサービスエリア・道の駅での広範囲のインターネット接続サービスで、広範囲の情報サービスを受けられます。
GPS付発話型ETC2.0車載器
GPS付発話型ETC2.0車載器は、残念ながら
カーナビでの画像表示はありませんが、音声で情報を伝えてくれます。
スマートフォン連動型ETC2.0車載器
スマホ連動型ETC2.0車載器に、ETC2.0対応のアプリをインストールしたスマホを接続すれば、
カーナビ連動型と同じように、接続したスマホで画像と音声を表示・再生することができます。
実際にETC2.0サービスは、どのようなサービスをしてくれるの?
それでは、
実際にETC2.0サービスが、どのようなものなのか?見ていきましょう。
安全運転支援
安全運転支援とは、いま走っている道路の合流地点情報や出口情報などをタイムリーに知ることができます。
落下物や合流注意地点、そして先の見えない急カーブといった危険なポイントを
事前に、音声と図形で注意喚起してくれます。
ドライブ中にひやりとする場面を無くしてくれるための、事前の注意喚起です。
たとえば、カーブの先などで、渋滞や障害物がある場合は、画像と音声で情報提供されます。
事前に前方の渋滞や障害物の状況がわかるために、安心して運転ができますね!
そして、向かう先の雪や霧などの天候情報や、トンネル内の渋滞状況も静止画像でわかりやすく知らせてくれます。
事前に前方状況がわかるので、安心して運転することができます。
渋滞回避支援
これまでは、隣県の道路交通情報が受信できなかったので、交通状況を考慮した最適ルートを選択することが困難でした。
たとえば箱根からさいたまの自宅に帰る場合、
神奈川~東京~埼玉の道路状況がわかりますので、都内の渋滞を回避できます。
ITSスポットでは、最大1000km分の道路交通情報が提供されるので、
郊外から首都圏に入る時点で、首都圏全体の所要時間を受信できるので、ETC2.0対応カーナビで、最適ルートを選択できるようになっています。
広域な道路交通情報がリアルタイムに配信されるので、前方の渋滞状況も静止画でお知らせできます。
災害時支援
高速道路を通行中に、もし地震がきたらどうしますか?
災害時支援とは、災害発生と同時に災害発生とあわせて、支援情報が提供されます。
予測のつかない災害時にも、落ち着いた行動がとれますね…
ETC2.0サービスとは?今までのETCカードとどこが違うの?!まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、ETC2.0サービスについて、ご紹介させて頂きました。
最近のカーナビでも、交通情報(渋滞・事故)を知らせてくれるものも増えてきましたね。
ETC2.0は、従来のETCカードにくわえて、渋滞回避・安全運転・災害時などを支援してくれるものです。
これからも、首都圏の圏央道利用では約2割引や、特殊車両の通行許可の簡素化
また、車両運行管理支援サービスの実験など、サービスがどんどん進化していくようです。
ETCをセットアップされる場合には是非、ご検討ください!