ETCカードといえば、高速道路の料金所を止まらずにノンストップでETCゲートを通過できるシステムですね。
導入は最近のような気もしますが、1997年と意外に古くすでに15年以上経過しています。
今はどの家庭用車両にも当たり前のように搭載されていますし、2002年からは休日・深夜・障害者割引も実施されて、よりお得に私たちの身近になってきました。
目次
個人用ETCカードは、自分の使っているクレジットカードと同会社が多い
今では、私たちの身近にあるETCカードですが、日常生活に密接になればなるほど個人のETCカード選びは普段利用しているクレジットカードと同じ会社に統一している方が多いですよね!
理由は、
ポイントがそのままショッピングに還元される
マイレージが貯まり航空券が無料になる
など、クレジットカードを選ぶ時と同じ基準になってしまうはずです。
逆に、クレジットカード機能なしのETCカードは作りにくい
しかし、これがいざ『クレジットカード機能がないETCカード』を個人で作るとなると、話が大きく変わってきます。
現在、新しい会社を設立したばかりの社長さんがクレジット機能付法人ETCカードの審査が通らなかった時、自分のクレカ付ETCカードは公私混同する、社員に使わせたくないと悩んだ末
『そうだ、クレジット機能なしの個人のETCカードを作って貸せばいいんだ』
と安易に考えるケースもあるでしょう。
しかし、この個人用クレカ機能なしのETCカード(通称ETCパーソナルカード)がとてもやっかいな代物なんです(笑)
どうしてやっかいなのか?順序だてて4つの分けて説明させて頂きます。
クレジット機能なし個人用ETCカードのネックその1
まず、個人用クレジット機能なしのETCカードの大きなデメリットは、お金の入出金に関する『デポジット』というシステムです。
デポジット=保証金
なのですが、
前もってお金を入れておくのね、チャージみたいなものだラクチン!
と安易に考えてしまいがちですが、
これは担保のようなもので、この金額から高速道路料金を払えない、使えないのです。
なんと役立たず!
な感じですが、そのデポジット金額も最低4万円入金が規定されており、決して安くない預かり金です。
クレジット機能なし個人用ETCカードのネックその2
そして、このデポジット(保証金)の算出方法がまたややこしい!
図のように、2種類の計算をして高い額の方をデポジットにあてるのです。
1つ目の計算が1ヶ月の予想平均利用額 です。
2つ目が1年間でももっとも多く使われると予想するひと月の最高利用額です。
どちらも自分で予想するというところがまず、ややこしくさせているのかもしれません。
たとえば図を例にお話しますと、
1ヶ月だいたい4500円くらい使うかな?と予想します。
そうすると1万円未満はは1万円計算になり、そこに4をかける(規定)ので4万円になります。
そしてもう一方、年間でもっとも使うであろう一月の利用額を図のように42000円で予想すると、
そこから2万円引き上げ(規定)されるので、6万円となります。
この2つを照らし合わせたとき、6万円のほうが額が大きいのでデポジット(保証金)は6万円となるのです。
いまいちわからないですね(笑)
なんという不可解な計算式なんだ….
クレジット機能なし個人用ETCカードのネックその3
個人用クレジットなしETCカードの3つめのデメリットは、ずばり
『勝手に利用を停止される場合がある』
ということです。
クレジットカードでもないのにえらい強気やな!
非常に上から目線な対応がひっかかりますね。
支払いが済んでいない利用額(未清算残高)の合計がデポジットの8割を超えた場合
引き落としができなかったとき
利用実績に応じたデポジット増額に合わせられないとき
が利用を停止させられる時です。
なんというか、一方的といいますかとても複雑なシステムなんですよね。
客商売らしからぬ強気の商売が理解に苦しみます…
クレジット機能なし個人用ETCカードのネックその4
『えっ?まだあるの??』
ありますあります(笑)
最後になるんですが、クレジット機能なし個人用ETCカード(ETCパーソナルカード)は、
支払いがとっても不便!(便利ではなく)
その大きな要因は、口座引き落としができないからです。
ちょっとあり得ないですが、支払いは郵便局窓口かコンビニでいちいち振り込まないといけないのです。
しかも手数料はこちら持ち…..
何やら旧式のような感じがして今の時代に合っていないような気がしますし、金貸し特有の強引な威圧さも感じます。
まあ、マメな人にはどうってことないという意見もあると思いますが、私には直感的にとっても不便だなと感じました。
個人用ETCカードではダメな4つの理由 まとめ
このように、クレジット機能なしの個人用のETCカードの利用は想像していたよりもっと難解です。
『普通に考えればチャージ式の電車やバスのカードくらいに思ってましたよ。』
違うんですよね~(笑)
おまけに年会費1200円もとられますし、判断基準として割引・特典もないまま
初回に4万円以上を預けなければいけないとなると、ちょっと作成をためらってしまいますよね…
ということで、
私の場合は、クレジット機能なしの個人用ETCカード(ETCパーソナルカード)という選択はできませんでした。
それでも使ってもみたい!という方はぜひどうぞ!
次は、クレジットカード機能なしの法人ETCカードの種類についてお話していきたいと思います。
法人ETCカードを理解する5ステップ
→その2 法人ETCカード候補その1