先日会社を立ち上げて、高速・有料道路を多く利用することになるので
法人の契約型ETCカードを作りたかったのですが、クレジットカード機能があるものは
設立したての会社などは、信用情報がまったくないため、法人のETCカードは作れません。
だめもとで、信販会社のクレジット機能付きのETCカードに数社申し込みましたが、
数週間待った結果、どの信販会社でも、ETCカードは作ることができませんでした。
そこで、審査がない法人ETCカードは存在しないかもしれないですが、審査基準がなるべく低く、
年会費が無料に近いもので、申し込みから発行までが短期間(すぐに届く)の
法人ETCカードは無いのか?調べてみました。
目次
審査がない法人ETCカードは存在するの?
審査基準が低い、法人ETCカードをいろいろと調べてみましたが、
どうやらクレジット信販会社のクレジット機能付き法人ETCカードにたいして、
クレジット機能がない法人ETCカードが存在するようです。
これは、組合系の法人契約型ETCとなります。
クレジット付き法人ETCカードとなれば、クレジット信販会社がお金を貸すわけですから、その金利をもとに「年会費無料」にすることは可能ですが、クレジットは信用問題にかかわりますので、審査基準はどうしても厳しくなってしまいますね…
組合型の法人ETCカードとはどういうものでしょう?
たとえば、法人ETCカードのクレジットがないものは、
高速情報協同組合、ETC協同組合などの組合で管理されています。
これは、それぞれの組合が、出資金という制度を利用して、1社あたりに1万円を支払うことで。審査も通りやすい流れになっています。
この1万円は、組合脱退時に返金されますので、
いわばデポジット(預かり金)と考えればいいですね…
それでは、クレジット無しの法人ETCカードの種類をみていきましょう。
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ETC協同組合の法人ETCカード
ETC協同組合の法人ETCカードは、新会社でも作れる楽ちんETCカードです。クレジット機能がないから安心で、必要枚数も申込み可能です。土日祝の終日が休日割引として30%OFF、深夜も午前0時~4時までの間30%OFFとなりますので、ETCカードを作ってトクして走りましょう!
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高速情報協同組合の法人ETCカード
高速情報協同組合の法人ETCカード(セディナ)は、新会社でも作れる法人ETCカードです。タイプとしては、高速道路専用の料金後払いカードとなります。車両限定ではないので、名義に関係なく、どの車で利用しても手渡しでも利用が可能なのが特色です。休日30%オフ、平日朝夕50%オフ、深夜割引30%オフと持つだけでトクする法人ETCカードです。
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ETCコーポレートカード
ETCコーポレートカードは、首都・阪神高速専用のコーポレートカードです。首都・阪神高速で新しい割引制度(最大20%割引)をETCコーポレートカードで受けることができます。首都高・阪神高速道路を、最安値でオトクに走るには、クレジットカード機能なしの、ETCコーポレートカードがオススメです。
このように、クレジット審査がなかなか通らない、新会社・個人事業主さんがETCカードを持ちたいときは、上記の3枚の法人ETCカードが、最後の手段として用意されているので、お忘れなく。
クレジット機能がない法人ETCカードは、そればかりではなく、
休日割引が30%オフになったり、深夜割引が30%オフになるといった特典があります。
また大都市近郊区間以外は、平日の朝夕割引きが50%オフにもなります。
これは、クレジットカード付きの法人ETCカードなら、こういったサービスが受けられないので、
そういった意味でも、クレジットなしの法人ETCカードを作るメリットになりそうです。
法人ETCカードを作るうえで、押さえておかないといけないポイント
それでも、
いざ、クレジットなしの「法人ETCカード」を、作りたい!と思っても、実は
いろいろと細かく分れている事情がありますので、そのあたりを解説していきますね…
まず、
ETC協同組合の法人ETCカードの仕組み
ETC協同組合の法人ETCカードですが、
マイレージポイントが貯まるものと、マイレージポイントが貯まらないもの
2種類が存在します。
どちらも、登録車両1台につき、最高4枚までカードが発行できます。
デポジットともいわれる預かり金(出資金)は、1社につき1万円ですが、こちらは脱退時に返金されます。
カード発行時の手数料は、どちらも1枚につき、864円で、1年に1回手数料として
同じく864円がかかります。
支払い方法は、月締めで翌月20日ごろに請求書が届き、
翌々月の5日に、登録した指定銀行から口座振替されます。
上記のカードの違いは、マイレージポイントが貯まる、貯まらないということもあるのですが
マイレージなしの法人ETCカードは、手数料が走行金額の5%なのですが、
マイレージポイントが貯まるほうは、走行金額の8%が手数料となっています。
高速情報協同組合の法人ETCカードの仕組み
高速情報協同組合の発行している「法人ETCカード」にも、
マイレージポイントが貯まるものと、マイレージが貯まらないもの
この2種類に分れます。
どちらも別名「セディナカード」といわれていて、必要カード枚数がもてる・経費節減・個人事業主でも新会社でも作れる・利用制限がないと好評です。
まず両方とも、出資金(脱退時に返金)が1社につき1万円で、
カードの発行手数料も1枚につき540円となり、年に1回取り扱い手数料も540円かかります。
支払い方法は、月締めの翌月20日ごろに請求書が発行されて、
翌々月の8日に、登録された銀行・郵便局より口座振替で、引き落とされます。
マイレージなしの法人ETCカードは、毎月の走行金額の5%が手数料ですが、マイレージありのカードは、走行金額の8%が手数料となりますので、ご注意ください。
ETCコーポレートカードの仕組み
ETCコーポレートカードは、前2種類と違って、法人ETCカードのなかでも、
首都高・阪神高速を走ると、30~50%割引き後に、さらに最大20%割引きとなります。
クレジットカード系のETCカードでは、割引きがいっさいないので首都圏や都心・都市部の高速道路をトクして走りたいのなら、
ぜひ検討してもいいかもしれません。
こちらは、出資金が1万円、カード発行手数料が617円とカード取り扱い手数料が年1枚617円となっています。
支払い方法は、月締めで20日ごろに請求書が発行され、翌々月の8日に
登録した、指定の銀行から口座振替・引き落としされます。
ETCカードには、マイレージポイントを貯める機能はありませんのでご注意ください。
法人契約型「ETCカード」で、年会費無料・審査基準が低いカードはあるの?まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、法人契約型ETCカードで、審査基準が低く、年会費が無料のカードをいくつかご紹介いたしました。
クレジットカード付き法人ETCカードのように、お金を前借りするような形ではなく、
きちんと、そのつど走った高速道路分が、口座から引き落とされるので、健康な健康状態のまま負債なく進められるのも魅力です。
申し込みに必要な書類とは?
上記のお得な「法人ETCカード」ですが、申し込みには以下の書類が必要となります。
- 法人の場合…商業登記簿謄本(3ヶ月以内のもの、写し可)
- 個人事業主の場合…所得税確定申告書(税務署印のあるもの、写し可)
- カードを利用する、お車の車検証(写し)
- 申請車両のETC車載器セットアップ証明書(写し)
すべて、すぐに揃えられる書類ばかりだし、コピーでも大丈夫なので、返送も一気に終わりそうです。
門前払いを受けていたクレジットカード会社よりも、
高速道路の組合で発行された、クレジットカードなしの法人ETCカードのほうが、
割引きや、社員にお金を持たせたり、不必要な買い物ができないので、個人的にはたいへん気に入っています。
もう少し、法人ETCカードの違いが知りたい方のために、
以下の、それぞれの公式サイトをご覧になって、とっておきに1枚を選んでみてはいかがでしょうか?